漆芸の沼
脱プラスチック
博多漆芸研究所受講生のみなさん、こんにちは!
講師の松生まさよです。
自分はテレビを持っていないので、
自宅で視聴する情報源は、
ネットのニュース動画やYoutubeです。
先日、videonewscomで気になる動画を見ました。
『高田秀重氏:プラスチック汚染対策をレジ袋有料化で終わらせないために』(ダイジェスト)
(会員登録しないと全編視聴できません)
マイクロプラスチックに関する話題です。
マイクロプラスチックについては、
国連が公開した衝撃的動画が、SNSで話題になりました。
最近は、
米国の水道水や、ペットボトルの水への混入が報じられたり、
EUがプラスチックストローを禁止するので
スタバが紙のストローになるというニュースをご覧になられた
方もいらっしゃると思います。
我々が陸上で使ったプラスチックが、
海洋に流れ込むと、紫外線などで劣化して小さくなって、
飲料水や食物を通して体内に入る。
身体に良くなさそうですね。
しかし、先の動画を見れば、
想像していた以上に重いテーマだとわかります!
驚きの事実がたくさんありましたが、
特に気になったことを以下にメモしておきます
・プラスチックは石油だけではなく、
柔軟性、難燃性など目的別の化学物質を添加していて、
その中には、ビスフェノールAやノニルフェノールなどの
内分泌攪乱物質/環境ホルモン(『奪われし未来』のやつ)
も含まれる
※先日ブログに書きましたが、
ビスフェノールAはエポキシ樹脂の添加剤です
・マイクロプラスチックは
石油由来の有害化学物質を吸着しやすい性質を持ち、
海底に堆積した過去の汚染(レガシー汚染と言うらしい)
によるPCBやDDT(『沈黙の春』のやつ)なども含め、
それら汚染物質を海洋を漂う間に吸収しながら運ぶ。
・海流や地形により、それらの集積しやすい場所がある。
高田秀重教授の関わるインターナショナルペレットウォッチの
報告によれば、以下(スクショ)のとおり日本がホットスポットに
なっていることがわかる。
※図中のPOPsは、化学物質の中でもいちばんヤバいやつ
・“プラスチックゴミを海洋投棄しているのは途上国で、
日本はリサイクルしたり高温焼却している”
というのは誤りで、
日本は、リサイクル・焼却しきれない廃プラスチックを
アジア諸国へ輸出しているらしい(JETROの記事)
しかも、押し付けられた廃プラごみをさばききれない
途上国から、海洋へ流出したプラスチックが
黒潮に乗って日本近海へブーメランしているという。
プラスチックは漆の敵
と思いつつ、便利さゆえに心の弱い自分はつい
プラスチックを手に取ってしまっていましたが、
意を決して脱プラに向けた努力をすることにしました!
はじめの一歩として、まずはヘラをプラ→木に変えました!!
(削ったのは順先生💦)
先ほどご紹介した動画が見れない方は
ナショナルジオグラフィックの記事にも同様の内容が。