漆芸の沼

Kintsugiで世界を継ごう


国際平和デーの式典あいさつで
国連のグテーレス事務総長が
金継を引用した

というニュースを読みました


国連のHPに全文が掲載されていました


This ceremony in the Japanese garden is an annual moment of calm before high-level week; a moment that brings us back to our founding purpose of peace. I thank Japan for its contributions to the United Nations, including the Peace Bell, a symbol of unity, cast from coins and medals donated by people from all over the world.

日本庭園で行われるこの式典は、ハイレベル・ウィークの前の年に一度の静寂の瞬間であり、平和という私たちの建国の目的に立ち返る瞬間でもある。 世界中の人々から寄贈された硬貨やメダルから作られた統一のシンボルである平和の鐘をはじめ、日本が国連に貢献してきたことに感謝します。



Japanese culture has a deep appreciation for natural imperfections and flaws. This is reflected in the art of kintsugi — putting broken pieces of pottery together with golden lacquer to create a stronger, more beautiful whole. The result is a piece that is not “good as new”, but “better than new”.

日本の文化は、自然の不完全さや欠点を大切にしてきました。 それは金継ぎの芸術にも反映されています。 その結果、「新品同様」ではなく、「新品よりも良い」ものができあがります。



As we mark the International Day of Peace, let’s apply this principle to our fractured world. Let’s address the fragilities and inequalities that work against peace so that we emerge from the crisis stronger than before. Let’s push for peace wherever conflict is raging and wherever there are diplomatic opportunities to silence the guns. Let’s prioritize peace and build a safer future for all.

国際平和デーを記念して、この原則を私たちの分断された世界に適用しましょう。 平和を阻害する脆弱性や不平等に対処し、危機をこれまで以上に強く乗り越えられるようにしましょう。 紛争が激化している場所でも、銃を黙らせるための外交的機会がある場所でも、平和のために努力しましょう。 平和を優先し、すべての人にとってより安全な未来を築きましょう。

ーdeeple翻訳ー


平和の鐘は、
中川千代治さんとおっしゃる日本の方が
世界中の硬貨で鋳造して寄贈したそうです


ある意味を与えられ、存在したものが
より良く
生まれ変わる
蘇る


昨年、
カリフォルニアの大学で
精神科の教授をされている方が
工房を訪問されました


先生は、
縄文時代から始まる金継の歴史や
工程について興味深く耳を傾けられた後、
それらの意味や目的について、
たくさんの質問をされました


「金継は単に修理するだけではなく
元よりも美しく、ユニークに
生まれ変わるところがすごい」
ということを一生懸命お伝えしました


先生は目を輝かせて
「早くアメリカへ帰って、
私の患者さんに金継のことを伝えたい!」


先生が研究されている患者さんは、
リストカットを繰り返すような
深刻な状態の方


彼らが知ったら、きっと喜んでくれると思う


壊れたから


傷ついたからこそ


より美しく 
かえがたい存在として
輝くことができることを‼



そして、
グテーレス事務総長のおっしゃるように
コロナ後の世界が
金継のように輝きますように✨