漆芸の沼
九州のうるし1 江藤竹工所(結乃竹)
斉明天皇の行宮および 殯斂地(ひんれんち=仮葬の地)
の「木の丸殿跡」もあり、歴史を感じる地域です。
この上座郡に
辻さんご夫妻が営む江藤竹工所があります。
もともとは、すだれの制作がメインだったそうです。
ショールームには、きっちり作られた美しい商品が並びます。
原料の竹は、
山主さんから許可を取って伐り出すのですが、
辻義弘さんの手はごつごつしていて、
一目で仕事人の手だとわかります。
蜂、イノシシ、マムシと
上手におつきあいしながらの山仕事。
危険な目に遭われた時の
お話しをされているときですら、
辻さんの目はキラキラ輝いていました。
こちらは神社仏閣の最高級すだれに使われる
国産真竹。
いちばん細いヒゴは
素麺くらいの太さでした。
海外産に押されて深刻な危機を迎えた時期も
あったそうですが、
国産の本物を守り抜いた結果、今がある
とのこと。
その江藤竹工所・辻さん夫妻が
未来に向けてチャレンジを始めています!
漆塗りのお箸の製作です。
というすべての工程をご自身の手でやる
という試みです。
美に対する好奇心あふれる辻さんご夫婦
どのような作品ができるか
今後が楽しみです!
本物にこだわり、自然とともに生きてこられた辻さん夫妻は、
消毒薬や塗料についてたいへん厳しい姿勢を
貫いておられます。
化学物質は一切使わない箸。
安心して愛用できますね!
↓ ご購入ページはこちら
結乃竹HP
道の駅原鶴には
菜箸を出品されているそうです。