漆芸の沼

自然派金継ぎ 一日体験


医療、インフラなど、
化学物質を必要とし、
その恩恵抜きでは語れない現場があります

ひるがえって
金継ぎで、必要以上に化学物質を
使う必然性はありますか?


何を当たり前に感じるかは
時代や場所により変化します



博多漆芸研究所が
「自然派金継ぎ」の名称を使い始めたのは
10年くらい前
当時、周囲の反応は淡白でしたが、
現在は景色が違います


私見ですが、
マスメディアのみを情報源にする人が
減ったからではないかと思います


化学物質を多用するメーカーから
広告料を得るマスメディアは、
化学物質の悪影響に関する報道を自粛します

SNSや動画配信の文化が
非マスメディアや個人の発信から
情報を得る機会が増え
化学物質の負の部分に目を向ける人が
増えたのだと思います


広告出稿に関するデータが電通のページに
掲載されています

この中で化学物質との関りが強い分野は
1~6、
もっともつながりが深いのは5でしょうか


ところで、
我々は、食品や日用品を購入する際に
「材料は?」
と気に掛けます


金継ぎのように、何かを作るとき、
同じくらいの熱量で
「材料は?」
と気に掛けていますか?


金継ぎのワークショップを検索すると
たくさんの講座がヒットします


それらの大半は、
化学物質を使うフェイク金継



接着剤やエポキシパテなどの化学物質で
破片の接着や隙間の充填を行います


そして、仕上げは合成うるし
本来は釣り具用に作られた「新うるし」
などの商品で、カシュー系塗料と呼ばれます

メーカーのウェブページでは
「植物系のうるし系塗料」などと表記
しています

ウルシ科のカシューナッツから採取した
植物油が原料ではありますが
まず、微量とはいえ鉛が入っています

それから、
そのままでは硬すぎるため「うすめ液」を
使います


「うすめ液」すなわちシンナーは
トルエン、キシレンなどの
第二種有機溶剤ですので
合成うるし(カシュー系)で制作した作品は
・汁物や飲料などの液体を入れない
・直接食物や口が触れるような使い方をしない
といった注意が必要です


制作時は換気を徹底、火気厳禁です
講習者はそれを指導する義務があります
もちろん、
受講者に有機溶剤を使用する事実を伝える
必要があります

ちなみに
セメダイン社のTwitterでは、
接着剤を食器に使用する際の注意喚起を
行っています
(主成分は違いますが、セメダインも
有機溶剤系)



さて、
上のようなネガティブ情報を一切隠して
・簡単
・気軽
・安価
・時間がかからない
などとうたい

*簡易金継ぎ
*樹脂金継ぎ
*モダン金継ぎ
*現代金継ぎ
*新金継ぎ
など紛らわしい名称で活動する方が
多いのが現状です


さて、
受講者が注意喚起を受けずに制作した場合
作品を持ち帰った後は?

作品が他人の手に渡ったとき、
そういうものだと知らされなかったら?

あるお店で食事をしたら
フェイク金継ぎしたお皿を使っていました

他にも、
デパートで陶芸作家さんが
フェイク金継ぎをした作品を販売して
いました


フェイク金継ぎの実情が知られていないため
こういったケースが起きます


上述のネガティブ情報を知らされた上で
フェイク金継ぎを選ぶ人がどれだけいるのか?

おそらく、
お子さんのいる方は選ばないでしょう



やさしい言葉に粉飾されたフェイク金継ぎを
受講してしまった方々からは
「制作した器をどうしよう」
「子供には絶対に使わせたくない」
「知っていたら受講していなかった」
など、悲しみと怒りの声が寄せられています


SDGsの錦の御旗を持ち出すまでもなく、
ほとんどの人に
そんな胡散臭いことをしてまで
早く・安く・簡単に金継ぎをしなければならない
理由は無いのでは?


そこで、
自然派金継ぎの一日体験のご案内です

漆、鉱物、小麦粉など天然素材を使い
古来から受け継いだ方法で金継ぎする
「自然派金継ぎ」


筆洗いや掃除に使う溶剤類も食用を使います


今回は小さなタイルに金継ぎをして
箸置きを作ります


化学物質の接着剤やパテなどを使わないので
完成作品も安心して使えます

金継ぎした器は、
自分の意思にかかわらず後世に残ります
負の遺産にならないものをつくりましょう


従来、
伝統的な金継ぎの一日体験は不可能と
考えられてきましたが、
博多漆芸研究所で独自に工夫した結果、
1日体験が可能となりました

尚、
今回の体験は
JEUGIAカルチャーセンター香椎浜校での
新規講座開設というご縁から実現しました

この機会にぜひ、
自然派を体験してみてください

※事前申込制です

◆場所:JEUGIAカルチャーセンター
    香椎浜イオンモール校
◆日時:2021年9月15日(水)
    10:30~11:00
◆費用:¥3,300(税込)
  (体験料¥2,750+材料費¥550)
◆持ちもの:エプロンなど汚れてもよい服装

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