九州漆の会・漆掻き見学会 ~九州と漆のディープな関係~

木から木へ村から村へ漆掻き /  南雲 糸虫

 

「漆掻き」は仲夏の季語。
仲夏とは芒種(6月上旬)から小暑(7月上旬)です。
この時期、掻き始めの漆を「初辺」と呼びます。

 

 

今回は、「多く美や」の渡邉さんが初辺漆を掻くところを
見学させていただきます。
漆掻きを間近に見る貴重な機会です。

 

 

5月27日に、下草刈りや樹皮のそうじなどの準備をして、
漆が掻ける環境を整えます。

 

6月3日は、漆掻きです。

 

どちらか一日でも、両日でも、
お気軽にご参加ください。

 

両日ともに、10時に多く美やさん集合。
萬才寺へ移動して午前中に終了予定です。

 

お車の方は、下記の野下医院さんの駐車場に駐車してください。

 

 

お申込みは、前日までに博多漆芸研究所までお願いします。
メール)info@nurimatsu.jp
SMS)090-9490-2665
担当:マツオイマサヨ

 

 

 


<九州漆の会とは?>

漆芸、木工、器店など、漆に関わる人達が集まって
2016年に自然発生したコミュニティです。

今のところは、
多く美やさんが育てて来られたウルシノキの見学をしたり、
分根にチャレンジしたりしてます。

 

 

平成の九州人にとって「漆」は、
テレビで遠く東北の漆掻きの映像を見たり、
ネット通販で北陸から取り寄せる商品などの
遠い存在になってしまいました。

 

しかし、
縄文時代後期を嚆矢に、北部九州の漆工品は少なくありません。
今宿五郎江遺跡の漆塗り製品は弥生時代で、国内でも突出した出土品です。

 

九州には漆のつく地名が残ります。

嘉麻市「漆生」

 

鹿児島県姶良市「漆」

 

姶良市漆を訪れたときに、地元の方に尋ねると
「昔、先々代くらいの時代に漆の木が植わっていたと聞いたことがある」
とのことです。

 

江戸時代に書かれた、貝原益軒『筑前国続風土記』には、
太宰府にはかつて「漆川」と呼ばれる地域があったとの記述があります。

中村学園図書館 貝原益軒アーカイブより)

通古賀の坤=西南なら、二日市のあたりでしょうか。

観世音寺からは出土8世紀~14世紀の漆器39点が出土しています。
(九州歴史資料館 研究論集38)

 

 

石油製品が普及する以前、
漆は鎧兜や刀の鞘などの武具、馬具をはじめ
建築塗装や鉄製品の錆止めなどに用いられる身近な素材でした。

 

さらに『筑前国続風土記』巻之二十九には、
下記のような記述があります。

中村学園図書館 貝原益軒アーカイブより)

 

江戸時代の上座郡(じょうざぐん)とは、
現在の朝倉市の一部と東峰村にあたり、
小石原村、宝珠山村、松末村、杷木村、久喜宮村、
志波村、高木村、朝倉村、宮野村、福成村、大庭村
が該当します。

 

福岡県の朝倉市や東峰村にはウルシノキが生えていたのですね!

九州漆の会は名称も仮称。方向性も模索中ですが、
九州にも大勢いるはずの漆ファンとともに
漆と戯れたいと思います。

私も!とおっしゃる方をお待ちしております(*^^*)

 

 

<九州漆の会 メンバー>

道具の多く美や

atelier kinoto

博多漆芸研究所

他、有志